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2024/02/07 08:57

買い継続か、中国の相場支援策が支えに 無料記事

◆7日の香港マーケットは、中国の相場支援策を手がかりに買いが継続しそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。6日の米株市場は、米経済の軟着陸(ソフトランディング)が改めて意識され買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%高とそろって反発している。足元では、雇用や景況感などの指標が大幅に上振れ。米経済の強さが示唆されている。早期の利下げ観測は後退しているものの、景気楽観が投資家の買い安心感につながった。また、このところ上昇が続いていた米長期金利が一服したことも好感されている。
 中国国内の環境も悪くない。中国不動産業を巡る不透明感は依然として残っているが、当局の相次ぐ相場支援策が好材料だ。当局は低迷する相場をテコ入れするため、「国家隊」と呼ばれる中国政府系投資会社による買い支えや空売り規制の強化、上場企業の投資価値向上を支援するなどの施策を集中して打ち出している。前日の本土・香港マーケットでは、支援策を好感して主要株価指数が軒並み急伸した。
 なお、中国では、あす8日朝方(日本時間10時半ごろ)、今年1月の物価統計が公表される予定。市場コンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比マイナス0.5%(前月はマイナス0.3%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.6%(同マイナス2.7%)で着地すると見込まれている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした値動きか。前日の急伸を受けた売り圧力は意識されそうだが、当局の強力な相場支援策で下値不安が薄らいでいる。


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