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2024/01/22 08:47

買い先行か、米株高が追い風に 無料記事

◆週明け22日の香港マーケットは、米株高を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。19日の米株市場は、半導体産業の先行き楽観が投資家心理を上向かせる展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%高とそろって続伸している。NYダウは史上最高値を更新した。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も1.2%高と続伸し、2020年1月以来、約2年ぶりに最高値を更新している。ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は先ごろ、24年の需要回復を示唆。人工知能(AI)分野の需要が拡大すると期待された。景気懸念が薄らぐと同時に、インフレ懸念も後退。米ミシガン大学が発表した1月の消費者信頼感指数(速報値)は予想以上に前月から上昇し(21年7月以来の高水準)、1年先の期待インフレ率は前月から低下した(20年12月以来の低水準)。
 一方、中国国内の環境は厳しい。中国経済の先行き不安が依然としてくすぶる中、本土マネーの流出も警戒されている。株式相互取引スキームを通じたノースバウンド取引(香港→本土)では、本土株の売り越しが19日まで6日連続だった。中国政府が景気支援スタンスを強めるとの期待は根強いものの、一段の具体的な政策が打ち出されないことも不安視されている。
 なお、中国人民銀行(中央銀行)は本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。1年物、5年物いずれも現行水準(それぞれ3.45%、4.20%)での据え置きが予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行する流れか。内部環境は依然不透明だが、先週末の米株高が好感されそうだ。また、先週の相場では、上海総合指数が約3年8カ月ぶりの安値を付け、ハンセン指数も安値圏で推移するなど値ごろ感も強まっている。


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