/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/11/08 08:31

底堅く推移か、米金利低下を好感 無料記事

◆8日の香港マーケットは、米金利低下で底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。7日の米株市場は、米国債利回りが再び低下基調を強める中で、投資家のリスク選好が継続する展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.2%高と7日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高と8日続伸している。NYダウは9月20日以来、ナスダック指数は10月11日以来の高値水準をそれぞれ回復した。インフレ懸念の後退を受け、米債券市場では米10年債利回りが10月11日以来の水準に急低下している。WTI原油先物は4.3%安と急反落し、一時、約3カ月半ぶりの安値を付けた。また、米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は7日、インフレ率が目標値に接近しているとの認識を示し、米利上げサイクルの終了を示唆している。
 一方、中国国内に新規材料は乏しい。前日に公表された10月の貿易統計は、強弱感の分かれる内容だった。輸入がプラス成長を回復したものの、輸出は減少が続いている。足元では、官民が公表した景況感指数がそろって悪化。あす9日に発表される10月物価統計の内容も気がかりだ。ただ、経済対策の期待感は持続している。国際通貨基金(IMF)は7日、中国政府が1兆人民元(約20兆5000億円)規模の国債増発を決定したことなどを受け、中国経済の成長見通しを2023年は5.0%→5.4%、24年は4.2%→4.6%にそれぞれ上方修正した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。上述したように、米金利が再び低下基調に転じたことを好感しよう。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース