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2023/11/27 08:55

底堅い展開か、内外の景気回復期待が支え 無料記事

◆週明け27日の香港マーケットは、内外の景気回復期待で底堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は悪くない。短縮取引となった24日の米株市場は、米金利上昇が重しとなったものの、消費回復の期待感で全体としてはしっかりとした展開だった(前日は感謝祭の祝日で休場)。主要指標のNYダウが前営業日比0.3%高と続伸し、8月上旬以来の高値を更新。前営業日に一時年初来高値を付けたハイテク株比率の大きいナスダック指数は反落したが、下げ率は0.1%にとどまった。24日は年末商戦の皮切りとなるブラックフライデーで、市場では消費支出の拡大が期待されている。他方、米債券市場では長期債利回りが上昇。このところの底堅い米経済指標を受けて、「2024年に利下げが実施される」との期待が後退した。もっとも、インフレ鈍化の兆しもあり、金利上昇がトレンド化するとの不安には至っていない。
 一方、中国では今週、重要経済統計が集中して公表される予定。27日に10月の工業企業利益、30日に11月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)などだ。注目のPMIに関しては、前月から上向くと予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。「影の銀行(シャドーバンキング)」の債務問題や、不動産支援策実行に対する不透明感などはくすぶるものの、内外の景気回復期待が相場を支えそうだ。


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