2023/09/14 08:49
上値の重い展開か、中国指標の発表が気がかり
◆14日の香港マーケットは、中国指標の発表を控え上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。13日の米株市場は、強弱感の分かれるインフレ指標の結果を受けて売り買いが交錯した。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%高と反発している。この日公表された8月の米消費者物価指数(CPI)に関しては、総合指数が2カ月連続で加速し、市場予想を上回ったものの、食品とエネルギーを除くコア指数の伸びは前月から減速した。来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利が据え置かれるとの観測が強まり、米債券市場では、長期債利回りが低下している。ただ、インフレ沈静化には時間がかかるとの見方もあり、米景気懸念もくすぶった。ハイテク株が買われる半面、景気敏感株の一角は売りに押されている。
一方、中国ではあす15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。月次統計は総じて改善が見込まれている。実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を左右するMLF金利については、据え置きの可能性が濃厚だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米金融引き締めの警戒感後退は好感されそうだが、中国指標の発表が気がかりだ。また、欧米が対中圧力を強めていることもマイナス。直近では、欧州委員会のフォンデアライエン委員長が13日、中国の電気自動車(EV)に対する反補助金調査を開始すると発表した。昨夜の米市場では、ADR上場するEVの蔚来集団(9866/HK、NIO/NYSE)が4.7%下落している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。13日の米株市場は、強弱感の分かれるインフレ指標の結果を受けて売り買いが交錯した。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%高と反発している。この日公表された8月の米消費者物価指数(CPI)に関しては、総合指数が2カ月連続で加速し、市場予想を上回ったものの、食品とエネルギーを除くコア指数の伸びは前月から減速した。来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利が据え置かれるとの観測が強まり、米債券市場では、長期債利回りが低下している。ただ、インフレ沈静化には時間がかかるとの見方もあり、米景気懸念もくすぶった。ハイテク株が買われる半面、景気敏感株の一角は売りに押されている。
一方、中国ではあす15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。月次統計は総じて改善が見込まれている。実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を左右するMLF金利については、据え置きの可能性が濃厚だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米金融引き締めの警戒感後退は好感されそうだが、中国指標の発表が気がかりだ。また、欧米が対中圧力を強めていることもマイナス。直近では、欧州委員会のフォンデアライエン委員長が13日、中国の電気自動車(EV)に対する反補助金調査を開始すると発表した。昨夜の米市場では、ADR上場するEVの蔚来集団(9866/HK、NIO/NYSE)が4.7%下落している。
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