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2023/10/06 08:53

上値の重い展開か、米雇用統計が気がかり 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米雇用統計の見極めで上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。5日の米株市場は、米金融政策を左右する米雇用統計の発表を翌日に控える中、模様眺めのスタンスが強まり、全体として動意を欠く展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.03%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.12%安とそろって小反落している。9月の米雇用統計に関しては、雇用者数(非農業部門)の伸びが8月と比べ鈍化する半面、失業率は低下するとの見方がコンセンサス。結果次第では、米連邦準備理事会(FRB)が再び利上げに動く恐れもある。雇用需給の引き締まりも不安視。米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は前週から増加したものの、予想ほどではなかった。なお、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は5日、労働市場や物価の動向次第では、金利の据え置きは可能と発言している。
 一方、中国は9月29日に中秋節・国慶節の大型連休がスタートし、本土マーケットは、きょう6日まで休場。大型連休明けとなる9日の相場動向が気がかりだ。中国の景気懸念が根強いほか、今週はこれまで、香港を含む世界マーケットが軟調だっただけに、安くスタートする可能性が高い。また、重要経済指標の発表がしばらくないことも積極的な売買を手控えさせる要因となろう。
 こうした中、本日の香港マーケットは上値の重い展開となりそうだ。米雇用統計を見極めたいとするスタンスが相場の足かせとなろう。また、来週に取引再開する本土株動向も不安材料だ。


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