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2023/10/05 08:42

下値を固める展開か、米金利低下が支えに 無料記事

◆5日の香港マーケットは、米金利低下を支えに下値を固める展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定している。4日の米株市場は、労働需給の緩和で金融引き締めの長期化懸念がやや薄らぎ、投資家に買い安心感が広がる展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.4%高と4日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.4%安と反発している。9月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想を大幅に下回り、伸び率は2年半ぶりの低い水準にとどまった。賃金インフレの沈静化が期待される中、米債券市場では、連日で16年ぶりの高水準を付けていた米10年債利回りが急低下している。金利低下を追い風に、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株などに買いが広がった。
 一方、内部的には目立った手がかりがない。中国は9月29日に中秋節・国慶節の大型連休がスタートし、本土マーケットは今週いっぱい休場(6日まで)となる。レジャー消費の活況などは伝わっているが、相場に影響する企業・政策動向などのニュースフローには乏しい状況だ。
 こうした中、本日の香港マーケットは下値固めの展開となろう。上述したように、米金利の低下が好材料だ。また、ハンセン指数は昨日まで連日で年初来安値を更新していただけに、値ごろ感も強まっている。ただ、中国発の材料が不足する中で、上値も限定されそうだ。


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