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2024/01/08 08:59

上値の重い展開か、米長期金利の上昇を嫌気 無料記事

◆週明け8日の香港マーケットは、米金利高が相場の重しとなる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には不透明感が漂う。5日の米株市場は、景気懸念が薄らぐ中で上昇したものの、全体としては上値が重かった。主要指標のNYダウが前日比0.06%高と小幅続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.09%安と6日ぶりに反発している。2023年12月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が市場予想を上回り、失業率は前月と同水準で予想を下回った。先行して公表された民間集計のADP全米雇用リポートで、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想を大幅に上回ったこともあり、労働市場の活況が米経済を支えると期待されている。ただ、早期の米利下げ観測は後退。米債券市場では米10年債利回りが再び4.0%台を回復している。
 一方、内部的には中国経済の先行き不安がネガティブ。景況感悪化や、不動産デベロッパーの債務問題などが懸念材料としてくすぶっている。ただ、経済対策の期待感は持続。金融緩和の期待が根強い中、中国の10年債利回りは5日、2020年4月以来の低水準を付けている。
 なお今週は、12日に12月の物価統計と貿易統計が発表される予定。デフレ脱却に向けた兆しが確認できるかが焦点だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の金融緩和に対する期待などは支えになりそうだが、米金利高が懸念されそうだ。


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