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2023/10/04 08:49

売り継続か、内外環境が不透明 無料記事

◆4日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売り継続か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。3日の米株市場は、インフレ懸念が根強い中、米長期金利が連日で大幅上昇し、投資家のリスク回避スタンスが強まる展開だった。主要指標のNYダウは前日比1.9%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%安と5日ぶりに反落している(それぞれ4カ月ぶりの安値)。米債券市場では、米10年債利回りが16年ぶりの高水準を連日で切り上げた。8月の雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が予想に反し大幅に増加。賃金インフレの高止まりが連想された。米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は3日、インフレ沈静化が確認できなければ、次回(11月)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げする可能性もあるとの考えを示している。米アトランタ連銀のボスティック総裁も3日、インフレ抑制のため、高水準の政策金利を長期間据え置くべきだと述べた。
 一方、内部的には目立った手がかりがない。中国は9月29日に中秋節・国慶節の大型連休がスタートし、本土マーケットは今週いっぱい休場(6日まで)となる。相場に影響する経済指標の発表も一巡し、政策動向などのニュースフローにも乏しい状況だ。
 こうした中、本日の香港マーケットは売りが継続しそうだ。米金利の上昇や、中国の景気懸念が引き続き重しとなろう。世界銀行は2日、2024年の中国経済成長率見通しについて、前回予想の4.8%→4.4%に下方修正している。ただ、ハンセン指数は昨日、年初来安値を再び更新したとあって、値ごろ感に着目した買いが入ることには期待したい。


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