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2023/09/11 08:52

上値の重い展開か、好悪材料が交錯 無料記事

◆週明け11日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定的。8日の米株市場は、ハイテク株に見直し買いが入る中、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%高と5日ぶりに反発している。中国政府の規制強化が懸念され、このところ急落が続いていたアップル株は0.4%高と反発。ハイテク株全般の支えとなった。アップルは12日(日本時間13日未明)のイベントで、新型「iPhone(アイフォーン)」を発表するとみられている。また、原油相場の先高観が強まり、エネルギー株も買われた。ただ、原油高はインフレ進行の一因になることもあり、投資家の慎重スタンスも続いている。
 一方、中国国内の環境は依然として不透明。当局は経済対策を強めているものの、市場では「景気押し上げには物足りない」との声が聞かれる。外国為替市場で、人民元の下落基調が続いていることも懸念材料だ。なお、9日に公表された8月の物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で0.1%上昇し、3カ月ぶりにプラスを回復。生産者物価指数(PPI)はマイナス率が3.0%にとどまり、前月実績(マイナス4.4%)から下落率が鈍化した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値が重そうだ。中国のデフレ傾向に改善の兆しがあることなどは好感されそうだが、米国のインフレ高止まりなどは不安材料だ。


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