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2023/09/18 08:56

売り先行か、米金利高が逆風 無料記事

◆週明け18日の香港マーケットは、米金利高を懸念し売り先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。15日の米株市場は、米金利高が嫌気される中、主要指標のNYダウが前日比0.8%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%安と3日ぶりに反落している。米債券市場では、インフレ高止まりが意識され、米10年債利回りの大幅上昇が続いた。WTI原油先物は0.7%高と続伸し、一時、昨年11月上旬以来の高値水準を回復。9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は、マイナス予想に反しプラスだった。半導体株安も重し。外電は15日、関係者の話として「ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)は最先端半導体向け製造装置の納入を遅らせるよう取引先メーカーに要請した」と報じた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.0%下落し、他の指数をアンダーパフォームしている。
 一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。先週公表された8月の経済統計では、不動産開発など投資関連の指標が低迷したものの、小売売上高や鉱工業生産は予想を大幅に上回った。また、中国人民銀行(中央銀行)は14日、預金準備率を0.25%引き下げると発表している(15日付で実施)。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する可能性が高い。中国の指標改善は金融緩和は好材料となるものの、米金利高が投資家心理を冷やしそうだ。また、半導体需要の減速懸念が浮上したこともマイナス材料となろう。


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