2024/02/27 08:42
下値の固い展開か、中国経済対策の期待感が支え
◆27日の香港マーケットは、中国経済対策の期待感で下値の固い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。26日の米株市場は、利益確定売りが重しとなる展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安と4日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安と続落している。NYダウは前週末、連日で史上最高値を更新していた。重要指標の発表を前に、いったん利益を確定する動きが優勢となっている。米商務省は今週29日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)を公表する予定だ。
内部的にも気がかり材料がある。今週はあす28日に香港で政府予算案演説、3月1日に中国で官民が今年2月の製造業PMIが発表される予定だ。香港の予算案に関しては、不動産引き締め策の緩和観測が流れている。一方、国家統計局によるPMIは前月の49.2→49.0、民間による財新PMIは50.8→50.6に低下する見込みだ。
ただ、中国の経済対策に対する期待感は持続。向こう1年間の政策運営方針を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、3月5日に開幕する。また、李強・首相は26日に主催した勉強会で、「全国統一大市場」の建設に向け、各種の障壁を撤廃するよう求めた。経済のボトルネックを解消し、国内市場を強化する。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開となろう。内外に懸念材料はあるものの、中国経済対策の期待感が相場を下支えしよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。26日の米株市場は、利益確定売りが重しとなる展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安と4日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安と続落している。NYダウは前週末、連日で史上最高値を更新していた。重要指標の発表を前に、いったん利益を確定する動きが優勢となっている。米商務省は今週29日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)を公表する予定だ。
内部的にも気がかり材料がある。今週はあす28日に香港で政府予算案演説、3月1日に中国で官民が今年2月の製造業PMIが発表される予定だ。香港の予算案に関しては、不動産引き締め策の緩和観測が流れている。一方、国家統計局によるPMIは前月の49.2→49.0、民間による財新PMIは50.8→50.6に低下する見込みだ。
ただ、中国の経済対策に対する期待感は持続。向こう1年間の政策運営方針を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、3月5日に開幕する。また、李強・首相は26日に主催した勉強会で、「全国統一大市場」の建設に向け、各種の障壁を撤廃するよう求めた。経済のボトルネックを解消し、国内市場を強化する。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開となろう。内外に懸念材料はあるものの、中国経済対策の期待感が相場を下支えしよう。
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