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2024/04/25 08:41

売り先行か、米株安を嫌気 無料記事

◆25日の香港マーケットは、米株安を嫌気し売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。24日の米株市場は、決算動向や経済指標の見極めで方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%安と5日ぶりに小反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%高と小幅に3日続伸している。今週は25日に1〜3月期の実質国内総生産(GDP)速報値、26日に3月の個人消費支出(PCE)物価指数が公表されるほか、主力ハイテク企業の決算が発表される予定だ。メタプラットフォームズ(フェイスブック)が引け後に報告した1〜3月期決算は予想通りだったが、4〜6月期の売上高見通しは予想を下回っている。同社株は時間外取引で急落し、ナスダック指数先物もマイナスに転じた。ほか、売上高が予想を下回ったIBMも時間外取引で売られている。
 中国と欧米の通商対立も懸念材料。中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が提供するショート動画投稿アプリ「TikTok」(ティックトック)について、米上院は23日、米国事業の売却を求めるための利用禁止法案を可決した。すでに下院は通過しているため、バイデン米大統領が24日に署名し成立した。また、欧州連合(EU)は24日、中国が医療機器の政府調達でEU製品を不当に排除している疑いがあるとして、調査を始めると発表している。
 内部的には企業業績の動向が気がかり。香港では主要な中国企業の四半期決算発表が始まっている。きょう25日に江西銅業(358/HK)や中興通訊(763/HK)、中国海洋石油(883/HK)、龍源電力集団(916/HK)、中国アルミ(2600/HK)、中海油田服務(2883/HK)、あす26日に江西銅業(358/HK)や中国石油化工(386/HK)、中国国際航空(753/HK)、安徽海螺水泥(914/HK)、大唐国際発電(991/HK)、中国神華能源(1088/HK)、国薬HD(1099/HK)、中遠海運能源運輸(1138/HK)、エン鉱能源集団(1171/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、北京汽車(1958/HK)、金風科技(2208/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、中国人寿保険(2628/HK)、中国建築国際集団(3311/HK)、交通銀行(3328/HK)、中信証券(6030/HK)、江西金力永磁科技(6680/HK)などが報告する予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する流れか。軟調な企業決算や米長期債利回りの上昇で、米株が売られた流れを継ぎそうだ。中国の業績動向をにらみながら、一喜一憂する場面もあろう。


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