/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2020/07/22 09:00

前日急伸の反動で売り先行か、資金流入期待で下値は限定的も 無料記事

◆22日の香港マーケットは、前日に急伸した反動で売り先行しそうだが、資金流入期待で下値も堅そうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はそれほど悪くない。昨夜の米株市場は、まちまちながらも全体としてはしっかりとした値動きだった。前日に史上最高値を更新したナスダック指数が0.8%安と3日ぶりに反落する半面、主要指標のNYダウは0.6%高と続伸。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も0.2%高と上昇した。欧米の経済対策が期待される。欧州連合(EU)の首脳会議は21日、難航していた新型コロナウイルスに関する復興基金で合意した。米国では、追加の景気対策が月内にもまとまると予測されている。
 一方、21日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%高と3日続伸。前日までの好地合いを継いだ。中国当局による保険会社の資金運用規制緩和を受け、長期資金のマーケット流入期待感が強まっている。「当局は株高を容認している」との見方も広がった。新型コロナウイルスのワクチン開発を巡るポジティブニュースも追い風。バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)は21日、中国軍事科学院・軍事医学研究院生物工程研究所と共同開発したワクチン「Ad5-nCoV」について、中期臨床試験で安全性と免疫効果を確認したと英医学誌ランセットで発表した。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としては下値の固い展開か。昨日の香港市場では、IT関連株などを組み入れた「ハンセン科技指数(Hang Seng TECH Index)」の発表開始を手がかりに関連銘柄が軒並み急伸しただけに、いったん材料出尽くしの売りが出そうだ。また、香港域内で新型コロナ感染拡大に歯止めがかからないことも不安材料となろう。ただ、資金流入期待が大きいこともあり、下値を拾う動きは散見されそうだ。本土株も先高観が意識されるなかで、底堅く推移しよう。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース