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2024/05/03 08:38

買い先行か、内外環境が改善 無料記事

◆3日の香港マーケットは、内外環境の改善で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。2日の米株市場は、米長期金利の低下基調が好感される展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.9%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%高と3日ぶりに反発している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は昨日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で「次の政策変更が利上げになる可能性は低い」と発言。市場の一部で浮上していた再利上げの警戒感が薄れる中、米債券市場では米10年債利回りの低下が続いた。好決算銘柄の物色も追い風。半導体大手クアルコムの第3四半期決算が上振れし、同社株は9.7%高と急伸した。ハイテク関連に買いが波及している。ただ、4月の米雇用統計があす公表されることもあり、指数は伸び悩む場面もあった。
 内部環境も良好。中国政府が打ち出す経済対策で、景気持ち直しが進むと期待されている。中でも拡大する不動産支援の動きがプラス。北京市住宅都市農村建設委員会は4月30日、住宅購入制限措置を緩和すると発表した。中国指数研究院によると、2011年に導入された同措置が緩和されるのはこれが初めて。これより先には、成都、蘇州、長沙など複数の二線都市が住宅購入規制を全面撤廃した。
 こうした中、本日の香港マーケットは買いが先行しそうだ。上述したように、米長期金利の低下と中国景気の持ち直し期待が相場を押し上げよう。ただ、買い一巡後は上値も重そうだ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに続伸し、足元では昨年10月12日以来の高値水準を回復しているだけに、売り圧力も高まっている。また、本土市場はメーデー(労働節)で休場していることや(1〜3日)、米雇用統計の見極めで様子見ムードが漂う可能性もあろう。


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