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2024/07/24 08:26

上値の重い展開か、新規の買い材料に乏しく 無料記事

◆24日の香港マーケットは、新規買い材料に乏しい中で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。23日の米株市場は、主力ハイテク企業の決算報告を前に買いが手控えられる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.1%安とそろって小反落している。新規の取引材料に乏しい中、今週から始まる大手ハイテク企業の決算内容を見極めたいとするスタンスが強まった。23日の取引終了後にテスラが4〜6月期決算を報告。売上高は予想を上回ったが、1株利益が予想に届かず、同社株は時間外取引で下落している。アルファベット(グーグルの持ち株会社)も四半期業績を発表。売上高と利益は予想を上回ったが、時間外取引の株価は動意を欠いている。
 一方、内部環境には好悪材料が交錯する。経済対策の期待感が高まっていることはプラスだ。中国人民銀行(中央銀行)が予想外の金融緩和に舵を切る中、他部署や地方政府も景気浮揚に向けた対策を打ち出すとの見方が広がっている。「第3四半期(7〜9月)にも預金準備率が引き下げられる」とのアナリスト予想も伝わった。半面、米国の対中圧力や、人民元安進行の警戒感が高まったことはマイナス。人民元動向については、中国が利下げに踏み切ったことで、中国長期債利回りの低下が進み、元安圧力が高まったとの見方だ。ただ、一部のアナリストは、すでに人民元は対米ドルで年初来の下落率が2.4%に達しているとして、人民元相場に大きな影響はないと分析している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。内外に新規買い材料が乏しく、投資家の様子見ムードが続きそうだ。


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