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2020/02/17 09:09

底堅い展開か、中国の経済対策に期待感 無料記事

◆週明け17日の香港マーケットは、中国の政策期待で底堅く推移か。
 外部環境はそれほど悪くない。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と小幅に続落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%高と反発し史上最高値を更新した。中国で新型肺炎が拡大していることは懸念されたものの、米企業業績の好調や政策期待の高まりが相場を下支えしている。国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は14日、「トランプ政権は9月に追加減税を発表する意向」だと公表した。企業決算では、エヌビディアの四半期業績が予想を上回り、5四半期ぶりに増収増益を達成している。同社株は上場来高値を更新した。
 一方、14日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.4%高と反発。景気対策の期待感が改めて強まった。新型肺炎の拡大で生産や消費の動きが鈍ると懸念されるなか、「政府は追加の経済対策を打ち出す」との観測が広がっている。国内では、1〜3月期の業績見通しを下方修正する企業が相次ぐ状況だ。
 中国財政部の劉昆部長は16日、新型コロナウイルス感染による肺炎の拡大が中国経済に打撃を与えるとして、減税など追加の景気刺激策を実施していくと表明した。また、香港政府は14日、総額250億香港ドルに上る経済政策を打ち出している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。新型肺炎の影響は依然として不透明だが、当局の経済下支え策に対する期待感は高まっている。下値を拾う動きは継続しそうだ。


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