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2020/06/04 09:08

上値の重い展開か、米中関係の悪化懸念がくすぶる 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米中関係の悪化懸念で上値の重い展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比2.1%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高と4日続伸した。ナスダック指数は9682.91ポイントで取引を終え、今年2月に付けたザラ場の最高値9838.37ポイントに迫っている。米経済が順調に回復しているとの見方が相場を押し上げた。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した5月の非製造業景況感指数(PMI)は予想を大幅に上回り、サービス業の持ち直しが明らかとなっている。また、同月のADP全米雇用リポートで、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数は減少したものの、予想ほどではなかったこともプラスだ。足もとでは、中国やドイツ、イタリアなど各国で景況感指数の改善が相次いでいる。
 他方、米中貿易問題には不透明感がくすぶる状況。米メディアは3日、中国国有企業が豚肉やトウモロコシなど米国からの輸入品を相次いでキャンセルしていると報じた。前日には、「米国の大豆輸出業者は、中国の国有企業向けに販売をした」と伝えられていた。
 一方、3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が0.1%高と小幅ながら5日続伸。米中対立の警戒感がやや和らいだ。米通商代表部(USTR)は2日、中国から輸入する一部工業製品に課す制裁関税について、適用除外の措置を年末まで延長する方針を明らかにしている。中国の政策に対する期待感も持続。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は1日の会見で、「金融面と信用面でさらなる政策支援が必要だ」とする認識を述べている。域外マネーの流入もプラス。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買では、香港経由の本土株売買が大幅な買い越しで推移している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。世界的な経済回復基調は支えとなるものの、米中関係の悪化懸念が重しとなる。上述したように、米中貿易問題には依然として不透明感が漂う。また、トランプ米政権が3日、中国航空会社の米国乗り入れを停止すると告知したことも懸念材料だ。


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