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2020/05/06 09:03

神経質な値動きか、取引再開の本土株動向が気がかり 無料記事

◆6日の香港マーケットは、連休明けとなる中国本土株市場の動きをにらみながら神経質な展開となりそうだ。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%高とそろって続伸した。経済活動正常化の期待が続く。欧州の各国や米国の各州で、段階的なロックアウト解除の動きが進んでいることを引き続き材料視している。カリフォルニア州知事は4日、早ければ今週末にも外出禁止措置を一部緩和し、衣料品販売など一部業種の営業を8日から認めると発表した。イタリアやスペイン、トルコなど主要国でも経済活動が再開されつつある。原油相場も急伸した。WTI原油先物は20.5%高と5日続伸。一時、約1カ月ぶりの高値を付けた。
 一方、中国本土では本日、メーデー休暇で1日から休場していた株式マーケットが再開される。休場中には、新型コロナウイルス感染拡大を巡り、トランプ米大統領や政府高官らから中国の対応を非難する声が上がるなか、米中対立の激化懸念が再燃した。香港のほか、欧米の主要株価指数が急落した経緯がある。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として神経質な展開か。連休明けの本土株動向が気がかりだ。また、あす7日には、4月の中国貿易統計が公表される。輸出入そろって大幅なマイナス成長が見込まれていることもあり、結果を見極めたいとするスタンスも強まりそうだ。


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