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2024/06/17 08:42

神経質な値動きか、中国指標が気がかり 無料記事

◆週明け17日の香港マーケットは、中国指標を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。14日の米株市場は、景気懸念が重しとなる一方、金利低下が相場を支え、まちまちの展開となった。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と4日続落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%高と5日続伸。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新した。米ミシガン大学が14日公表した6月の消費者マインド指数(速報値)は上昇予想に反し、前月から低下。7カ月ぶりの低い水準となった。消費活動の冷え込みが懸念されている。半面、インフレ鈍化が進んでいるとの見方で米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを実施するとの観測が強まり、米債券市場では米10年債利回りの低下が続いた。
 一方、内部的には不安材料がある。中国人民銀行(中央銀行)が14日に報告した5月の金融統計では、人民元建て新規融資額が予想を大幅に下回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を下回って過去最低を記録した。資金需要が縮小する中、国内景気の伸び悩みが懸念されている。また、本日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、5月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される予定。小売の伸びは前月から改善するものの、鉱工業生産が減速すると予想されている。ほか、不動産関連の統計も悪化が継続する見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、中国指標の内容が気がかり材料だ。結果次第では波乱要因となる恐れもあろう。


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