/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2020/05/19 09:01

買い先行か、海外動向が安定 無料記事

◆19日の香港マーケットは、海外動向の安定で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比3.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.4%高とそろってそろって3日続伸した。ナスダック指数は約3カ月ぶりの高値水準を回復。新型コロナワクチンの開発が前進し、投資家のリスク選好が高まった。米バイオ製薬ベンチャーのモデルナは18日、開発中の新型コロナワクチンについて、初期臨床試験で有望な効果を確認したと発表。ワクチンの早期完成により、経済活動の正常化も早まると期待されている。企業活動の再開もプラス。ゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車大手3社は18日、北米の自動車工場を約2カ月ぶりに稼働再開させた。
 一方、18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が0.2%高と3日ぶりに反発。中国の政策期待が相場を支えた。今週22日には、今年の政策運営や経済成長率などの目標を示す中国の最重要会議、全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)が開幕する。また、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は16日付の共産党機関誌に寄稿した文章の中で、金融政策支援を強化する考えを示した。米中対立の警戒感で朝方は売られる場面がみられたものの、指数はほどなくプラスに転じている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。昨夜の米株高に加え、原油や非鉄の市況高が好感されそうだ。WTI原油先物は8.1%高と大幅続伸し、一時2カ月ぶりの高値水準を回復。ロンドン金属取引所(LME)では、銅先物が約2カ月ぶりの高値を付けた。また、香港では市場活性化の期待も強まる。議決権の異なる「種類株」を発行する銘柄や香港にセカンダリー上場する銘柄について、ハンセン・インデックシズ(HSI)は18日引け後、ハンセン指数、中国本土株指数(旧H株指数)の組み入れ対象に追加すると発表した。この組み入れ基準変更を受け、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)などが早ければ8月にも、主要指数の構成銘柄に採用される可能性がある。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース