2024/05/08 08:45
上値の重い展開か、中国発の新規材料に乏しく
◆8日の香港マーケットは、中国発の新規材料に乏しい中で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。7日の米株市場は、米長期金利の低下基調は支えとなったものの、主力企業の決算不振が上値をおさえる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%高と5日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と4日ぶりに反落している。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げするとの見方が続き、米債券市場では米10年債利回りが5日連続で低下した。他方、主力企業の決算動向を巡っては、ウォルト・ディズニーの1〜3月売上高が予想を下回り、同社株は9.5%安と急落。全体相場の重しとなった。また、AI(人工知能)産業の評価は短期的に行き過ぎているとして、著名投資家がエヌビディアの保有株比率を引き下げたと発表し、関連銘柄に売りが出ている。
米中対立の激化も警戒。米商務省は7日、華為技術有限公司(ファーウェイ)向けに米企業が半導体などの製品を輸出する許可を取り消したと公表している。そのほか、北京字節跳動科技(バイトダンス)は7日、同社が運営するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を規制する法律が米国で成立したことを受け、同法が表現の自由を保証する米憲法に反するとして米政府を提訴したと発表した。
内部的にも気がかり材料がある。中国ではあす9日に4月の貿易統計、11日に同月の物価統計が公表される予定。市場コンセンサスでは、米ドル建ての輸出がマイナス7.5%→プラス1.4%、輸入がマイナス1.9%→プラス4.6%で着地する見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米長期金利の低下基調は支えになりそうだが、中国発の新規材料に乏しい中、積極的な売買が手控えられそうだ。また、米中対立の激化懸念も不安材料となる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。7日の米株市場は、米長期金利の低下基調は支えとなったものの、主力企業の決算不振が上値をおさえる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%高と5日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と4日ぶりに反落している。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げするとの見方が続き、米債券市場では米10年債利回りが5日連続で低下した。他方、主力企業の決算動向を巡っては、ウォルト・ディズニーの1〜3月売上高が予想を下回り、同社株は9.5%安と急落。全体相場の重しとなった。また、AI(人工知能)産業の評価は短期的に行き過ぎているとして、著名投資家がエヌビディアの保有株比率を引き下げたと発表し、関連銘柄に売りが出ている。
米中対立の激化も警戒。米商務省は7日、華為技術有限公司(ファーウェイ)向けに米企業が半導体などの製品を輸出する許可を取り消したと公表している。そのほか、北京字節跳動科技(バイトダンス)は7日、同社が運営するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を規制する法律が米国で成立したことを受け、同法が表現の自由を保証する米憲法に反するとして米政府を提訴したと発表した。
内部的にも気がかり材料がある。中国ではあす9日に4月の貿易統計、11日に同月の物価統計が公表される予定。市場コンセンサスでは、米ドル建ての輸出がマイナス7.5%→プラス1.4%、輸入がマイナス1.9%→プラス4.6%で着地する見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米長期金利の低下基調は支えになりそうだが、中国発の新規材料に乏しい中、積極的な売買が手控えられそうだ。また、米中対立の激化懸念も不安材料となる。
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