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2024/04/30 08:34

神経質な値動きか、中国PMIを注視 無料記事

◆30日の香港マーケットは、中国PMIを気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。29日の米株市場は、主力ハイテク株の上昇が相場を支える展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.4%高と続伸している。アナリストが投資判断を引き上げたアップルは2.5%上昇。中国で運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」の実用化期待が高まり、テスラは15.3%高と急伸した。また、米10年債利回りの低下が続いたことも追い風となっている。ただ、上値は重い。30日にアマゾン、5月2日にアップルの四半期決算報告を控える中、業績動向を見極めたいとするスタンスもみられた。また、5月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表されることも気がかり材料となつている。
 一方、中国では本日朝方(日本時間午前10時30分ごろ)、4月の購買担当者指数(PMI、国家統計局などが集計)が発表される。市場コンセンサスでは、製造業PMIが50.8→50.3、非製造業PMIが53.0→52.3に低下する見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。前日のハンセン指数は約5カ月ぶり、上海総合指数は約7カ月ぶりの高値水準を回復したとあって、中国PMIの内容次第では利食い売りが加速する恐れもあろう。また、メーデーにより、本土市場が5月1〜3日、香港市場が1日に休場となることも様子見ムードを強めそうだ。もっとも、下値を売るような動きにはならないだろう。米長期金利の低下や、中国の景気対策に対する期待感が支えだ。


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