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2024/09/16 08:41

売り先行か、中国の景気懸念が逆風に 無料記事

◆週明け16日の香港マーケットは、中国の景気懸念で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。13日の米株市場は、米大幅利下げ観測の再燃が投資家心理を上向かせる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高と5日続伸している。18日(日本時間19日未明)に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に関し、米英の経済誌は利下げ幅が0.5%になる可能性を報じた。そのほか、米ミシガン大学が13日発表した9月の消費者信頼感指数(確報値)は69.0となり、4カ月ぶりの高水準を回復。米経済のソフトランディング(軟着陸)期待も一段と高まった。
 中国銘柄は小動き。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.06%上昇にとどまっている。主要な香港との重複上場銘柄では、前日に急落した蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が5.1%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が4.1%高、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が1.3%高と反発する半面、ビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が3.8%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が1.5%安と値を下げた。
 資源相場に関しては、WTI原油先物が0.5%安と3日ぶりに反落する一方、ニューヨーク金先物は連日で史上最高値を更新している。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品の先物価格がまちまちだった。
 内部環境はネガティブ。週末に公表された8月中国経済統計の結果を受け、中国景気の先行き不安が高まっている。金融統計では、人民元建て新規融資が15年ぶりの低水準だった7月からは増加したものの、市場予想を大幅に下回った。小売売上高や鉱工業生産も予想を下回り、不動産関連の統計は減速傾向が加速している。うち、消費動向では、自動車販売の落ち込みが目立った。
 こうした中、本日の香港マーケットは苦戦を強いられよう。上述したように、中国の景気懸念が投資家心理を冷やしそうだ。なお、今週は中秋節で本土市場が16〜17日に休場。香港市場は18日が休場となる。



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