/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/11/05 08:42

上値の重い展開か、米中の政治・経済イベントが気がかり 無料記事

◆5日の香港マーケットは、米中の政治・経済イベントの見極めで上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。4日の米株市場は、5日投開票の米大統領・議会選を前に買いが手控えられる流れ。主要指標のNYダウが前営業日比0.6%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と反落している。米大統領選を巡っては、民主党候補のハリス副大統領と野党・共和党候補のトランプ前大統領が接戦と伝わった。結果判明には時間がかかるとみられている(日本時間8日の可能性も)。投資家に様子見ムードが広がった。また、トランプ候補が掲げる政策で恩恵を受けるとみられた金融株などには、巻き戻しの売りも出ている。
 中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.1%高と続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が4.8%高と上げが目立っている。
 商品相場に関しては、原油相場が2.8%高と3日続伸する一方、金先物が3日続落。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなどは上昇したが、全体としてはまちまちの値動きだった。
 内部的には、中国の重要会議が注目材料。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議は4日に開幕し、8日に閉幕する。会議の決定内容については、最終日に国営メディアが詳細を報じるのが通例だ。市場では、10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの観測が高まっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米大統領選の結果や、全人代常務委員会の決定内容を見極めたいとするスタンスが強まりそうだ。
 なお、本日は(日本時間10時45分ごろ)、10月の財新中国サービス業PMI(民間集計)が発表される予定。最新のコンセンサス予想では、7月の50.3から50.5にやや上向く見通しだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース