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2024/04/29 09:00

上値の重い展開か、中国の景気懸念くすぶる 無料記事

◆週明け29日の香港マーケットは、中国の景気鈍化懸念で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。26日の米株市場は、主力ハイテク企業の好決算を材料にしっかりとした展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も2.0%高と反発している。マイクロソフトが前日引け後に公表した1〜3月期決算は予想を上回り、株価は1.8%上昇。アルファベット(グーグルの持ち株会社)の四半期決算も予想を上回り、あわせて初の配当実施方針を示したことで10.2%高と急伸した。なお、3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は高止まりしたものの、直近で発表されたインフレ指標が上振れていたこともあり、それほど売り材料視されていない。米債券市場では、米10年債利回りが低下に転じた。
 一方、内部環境はやや不透明。27日に報告された中国工業企業の利益総額は今年1〜3月に前年同期比で4.3%増にとどまり、1〜2月の10.2%増から大幅に鈍化した。また、あす30日(日本時間午前10時30分ごろ)に発表される4月の購買担当者指数(PMI、国家統計局などが集計)に関しては、製造業PMIが50.8→50.3、非製造業PMIが53.0→52.3に低下すると予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。先週末の米ハイテク株高は好感されそうだが、中国景気の鈍化懸念が逆風だ。また、また、メーデーにより、本土市場が5月1〜3日、香港市場が1日に休場となることも買い手控え要因となろう。


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