2024/11/04 08:51
神経質な値動きか、内外の政治・経済イベントを注視
◆週明け4日の香港マーケットは、米中の政治・経済イベントを控え神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はひとまず安定。1日の米株市場は、決算発表した一部ハイテク株の上げが全体相場を支える展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高と3日ぶりに反発している。アマゾンの7〜9月期決算は売上高と純利益が予想を上回り、同社株は6.2%高と急伸した。ほか、10〜12月期の売上高見通しが予想を上回ったインテルが7.8%上昇している。朝方公表された10月の米雇用統計に関しては、(非農業部門の)雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったものの、米航空機大手ボーイングのストライキや大型ハリケーンの影響が大きかったとして、それほど材料視されなかった。発表直後は米10年債利回りが大幅に低下したものの、その後は上昇し、約4カ月ぶりの高水準を付けている。
中国銘柄は小動き。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%高と4日ぶりに反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が2.6%高と上げが目立っている。
商品相場に関しては、原油相場が3日続伸する一方、金先物が小幅に続落。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品が概ね上昇した。
内部環境も良好。中国の景況感が改善している。1日公表された10月の財新中国製造業PMI(民間集計)は50.3に拡大し、景況判断の境目となる50を再び回復した(9月は49.3)。先行して発表された国家統計局などによる製造業PMIは市場予想(49.9)を上回る50.1となり、節目の50を6カ月ぶりに超えている。
一方、今週は内外で重要な政治・経済イベントが集中する。あす5日は米大統領選が投開票され(結果判明は早ければ7日)、7日にはFOMC (米連邦公開市場委員会) の結果が公表される予定だ。中国では4〜8日に、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議が開催。10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの観測が強まっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の景況感改善などは支えになりそうだが、内外のイベントを前に積極的な売買が手控えられそうだ。また、対外関係の悪化が続いていることも重しとなろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はひとまず安定。1日の米株市場は、決算発表した一部ハイテク株の上げが全体相場を支える展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高と3日ぶりに反発している。アマゾンの7〜9月期決算は売上高と純利益が予想を上回り、同社株は6.2%高と急伸した。ほか、10〜12月期の売上高見通しが予想を上回ったインテルが7.8%上昇している。朝方公表された10月の米雇用統計に関しては、(非農業部門の)雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったものの、米航空機大手ボーイングのストライキや大型ハリケーンの影響が大きかったとして、それほど材料視されなかった。発表直後は米10年債利回りが大幅に低下したものの、その後は上昇し、約4カ月ぶりの高水準を付けている。
中国銘柄は小動き。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%高と4日ぶりに反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が2.6%高と上げが目立っている。
商品相場に関しては、原油相場が3日続伸する一方、金先物が小幅に続落。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品が概ね上昇した。
内部環境も良好。中国の景況感が改善している。1日公表された10月の財新中国製造業PMI(民間集計)は50.3に拡大し、景況判断の境目となる50を再び回復した(9月は49.3)。先行して発表された国家統計局などによる製造業PMIは市場予想(49.9)を上回る50.1となり、節目の50を6カ月ぶりに超えている。
一方、今週は内外で重要な政治・経済イベントが集中する。あす5日は米大統領選が投開票され(結果判明は早ければ7日)、7日にはFOMC (米連邦公開市場委員会) の結果が公表される予定だ。中国では4〜8日に、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議が開催。10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの観測が強まっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の景況感改善などは支えになりそうだが、内外のイベントを前に積極的な売買が手控えられそうだ。また、対外関係の悪化が続いていることも重しとなろう。
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