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2024/07/25 09:06

上値の重い展開か、内外環境が不透明 無料記事

◆25日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。24日の米株市場は、主力ハイテク企業の決算を嫌気した売りが先行する展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も3.6%安と続落している。前日引け後に4〜6月期決算を報告したテスラは、1株利益が予想を下回り12.3%安。アルファベット(グーグルの持ち株会社)は広告収入の伸び悩みが懸念され5.0%安と売られた。これまで相場をけん引してきたたハイテク株に業績不安が広がり、投資家心理を冷え込ませている。
 内部環境も不透明。中国財政部が公表した1〜6月の国有企業業績は、前年同期比で1.9%増収、0.6%減益となり、1〜5月の3.1%増収、2.3%増益から悪化した。これまでに公表された各種の経済指標も、内需不振を印象付ける内容が多く見られている。なお、中国では来週、中央政治局会議が開催されるほか、7月31日に7月の中国PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、内外の不安材料が投資家のセンチメントを冷やしそうだ。ただ、指数はこのところの下落で値ごろ感が強まっているだけに(上海総合指数は約5カ月半ぶり、ハンセン指数は約3カ月ぶりの安値)、自律反発狙いの買いが入ることには期待したい。


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