/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2025/02/17 08:55

底堅い展開か、米長期金利の低下が支えに 無料記事

◆週明け17日の香港マーケットは、米金利の低下で底堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。14日の米株市場は、米景気懸念と米金利低下の綱引きとなり、まちまちの展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%安と反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%高と3日続伸している。朝方公表された1月の米小売売上高は前月比0.9%減となり、市場予想(0.2%減)以上に縮小。上方修正された昨年12月の0.7%増から減少に転じた。約2年ぶりの落ち込みとなったことで、米景気の先行きも不安視されている。半面、米債券市場では、米国債に買いが広がり、米10年債利回りの低下が続いた。
 中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.3%高と3日続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が19.9%高、ビリビリ(BILI/NASDAQ、9626/HK)が11.0%高、京東集団(JDドットコム:JD:NASDAQ、9618/HK)が4.5%高、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が4.5%高と上げが目立っている。
 商品相場は、WTI原油先物が0.8%安と3日続落し、金先物は1.5%安と反落した。ロンドン金属取引所(LME)では、アルミなどが上昇する一方、銅が下落するなど主要産品の値動きはまちまちとなっている。
 一方、内部環境は良好。先週14日に公表された1月の中国金融統計では、人民元建て新規融資が予想を上回った。また、生成AI(人工知能)の進化が各産業の発展に寄与するとの見方も強まっている。習近平・国家主席が早ければ17日にも、ハイテク業界のリーダーを集めて座談会を開くもよう――とも伝わった。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。直近の上昇ピッチが速いため、売り圧力は意識されるものの、米長期金利の低下が支えとなろう。前週に続き、AIなどハイテク関連が物色されそうだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース