2020/02/18 09:04
しっかりか、中国の経済対策が追い風に
◆18日の香港マーケットは、中国の経済対策に対する期待感でしっかりとした展開か。
外部環境は安定的。昨夜の海外株マーケットでは、米市場がプレジデントデーの祝日により休場だったが、場が開いていた欧州株市場では、主要指数が堅調に推移した(独DAXと英FTSE100、仏CAC40がそろって前営業日比0.3%高など)。独DAXは史上最高値を更新している。
一方、17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.3%高の2983.62ポイントと大幅続伸。急落する連休直前の株価(1月23日終値:2976.53ポイント)を回復している。金融緩和の動きが好感された。中国人民銀行(中央銀行)が朝方実施した中期貸出制度(MLF)では、金利が3.25→3.15%に引き下げられている。今週20日に公表される2月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)に関しても、「引き下げ可能性が濃厚」との見方が広がった。経済対策に対する期待も強まっている。15日付の共産党機関誌「求是」に掲載された習近平国家主席が地方で行った演説では、消費を促進させる景気刺激策が必要とする認識が示された。自動車や5G関連の銘柄など、刺激策の恩恵を受けると思われる銘柄群が急伸している。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは前日の好地合いを継ぎしっかりとした展開か。上述したように経済対策に対する期待感が支えだ。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大は不安要素としてくすぶる。17日付の国営メディアによれば、新型肺炎の蔓延を考慮し、3月5日に開幕予定の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が先送りされることはほぼ確実な状況だ。ウイルス感染拡大の警戒感が改めて意識される恐れもあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。昨夜の海外株マーケットでは、米市場がプレジデントデーの祝日により休場だったが、場が開いていた欧州株市場では、主要指数が堅調に推移した(独DAXと英FTSE100、仏CAC40がそろって前営業日比0.3%高など)。独DAXは史上最高値を更新している。
一方、17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.3%高の2983.62ポイントと大幅続伸。急落する連休直前の株価(1月23日終値:2976.53ポイント)を回復している。金融緩和の動きが好感された。中国人民銀行(中央銀行)が朝方実施した中期貸出制度(MLF)では、金利が3.25→3.15%に引き下げられている。今週20日に公表される2月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)に関しても、「引き下げ可能性が濃厚」との見方が広がった。経済対策に対する期待も強まっている。15日付の共産党機関誌「求是」に掲載された習近平国家主席が地方で行った演説では、消費を促進させる景気刺激策が必要とする認識が示された。自動車や5G関連の銘柄など、刺激策の恩恵を受けると思われる銘柄群が急伸している。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは前日の好地合いを継ぎしっかりとした展開か。上述したように経済対策に対する期待感が支えだ。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大は不安要素としてくすぶる。17日付の国営メディアによれば、新型肺炎の蔓延を考慮し、3月5日に開幕予定の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が先送りされることはほぼ確実な状況だ。ウイルス感染拡大の警戒感が改めて意識される恐れもあろう。
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