/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2020/02/19 09:00

上値の重い展開か、新型ウイルスの影響を懸念 無料記事

◆19日の香港マーケットは、新型ウイルス感染の影響を懸念し上値の重い展開か。
 外部環境には不透明感がくすぶる。連休明けとなった昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が前営業日比0.02%高と小幅ながら続伸し史上最高値を更新したものの、主要指標のNYダウは0.56%安と3日続落した。好決算を受けてアナリストが目標を引き上げたエヌビディアなど一部のハイテク株は買われたが、新型肺炎の影響を警戒して中国関連銘柄が売られ相場の重しとなっている。米アップルは17日、「新型コロナウイルスの感染拡大が業績に影響し、1〜3月期の売上高は目標未達に終わる」との見通しを示した。同社株のほか、化学のダウやスポーツ用品のナイキなど中国売上高が大きい銘柄などに売りが広がっている。
 一方、18日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.05%高と小幅ながら3日続伸した(約4週ぶりの高水準)。中国の経済政策に対する期待感が相場を支える。習近平国家主席が消費刺激策に言及するなど、当局が景気テコ入れスタンスを強めていることが引き続き相場の支援材料となった。
 中国商務部は18日、ウイルス感染拡大の影響を軽減するため、貿易や投資、消費の下支え策を実施すると表明している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の景気対策に対する期待感は根強いものの、新型ウイルス感染が実体経済に与える影響は依然として不透明だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース