27日の中国本土マーケットは、日本時間の午前10時34分現在、主要指標の上海総合指数が前日比8.59ポイント（0.26％）安の3360.11ポイントと3日続落している。
　前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。米高関税政策がネガティブ材料だ。トランプ米大統領は26日、全ての輸入自動車に一律25％の関税を課すと発表。強硬な高関税政策で、世界のサプライチェーン（供給網）混乱や、報復措置による関税の応酬が警戒され、世界経済を下押すとの不安も強まる状況だ。
　ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が続いている。中国人民銀行（中央銀行）の政策顧問で北京大学の黄益平・教授は26日、中国経済を刺激するための政策余地は非常に大きいとしたうえで、消費押し上げには改革の実行が必要だとの認識を示した。また、海外の投資銀行はこのところ、相次いで中国のGDP成長率見通しを上方修正したこともプラス材料。あわせて、中国株マーケットの強気スタンスも示している。
　主要銘柄の値下がり率は、紫金鉱業集団（601899/SH）が2.1％、洛陽モリブデン（603993/SH）が1.9％、中国船舶重工（601989/SH）が1.6％、富士康工業互聯網（601138/SH）が1.6％など。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.22ポイント（0.08％）安の274.61ポイント、深センB株指数が2.14ポイント（0.17％）安の1230.43ポイントで推移している。


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