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2025/02/13 08:58

しっかりか、内部環境が改善 無料記事

◆13日の香港マーケットは、内部環境の改善でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。12日の米株市場は、インフレ懸念が重しとなる展開だった。
主要指標のNYダウが前日比0.5%安と3日ぶりに反落。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は反発したが、上昇率は0.03%にとどまっている。米労働省が朝方公表した1月の消費者物価指数(CPI)は、前月比と前年同月比の上昇率が予想を上回った。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会で「利下げを急ぐ必要はない」と再表明したことを裏付ける内容となっている。この日の米債券市場では、米10年債利回りが1月後半の水準まで急上昇した。ただ、地政学リスクの低下はプラス。トランプ米大統領は12日、ロシアのプーチン大統領と電話協議したことを明らかにした。ロシアとウクライナの戦争終結に向け、交渉を始めることで合意したという。
 中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.7%高と反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)が4.9%高、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が4.4%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が4.1%高と下げが目立っている。
 商品相場は、WTI原油先物が2.7%安と4日ぶりに反落し、金先物は0.1%安と続落した。ロンドン金属取引所(LME)では、銅が上昇する一方、アルミが下げるなど井主要産品がまちまちとなっている。
 一方、内部環境は悪くない。人工知能(AI)産業の期待感が根強いほか、中国不動産業界の債務問題解消に向けた動きも好材料だ。外電は21日、消息筋情報として、「不動産デベロッパー大手の万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)に対し、中国当局が支援策を検討しているもよう」と報じている。21日の中国株マーケットでは、不動産株が急伸した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米長期債利回りの上昇など懸念材料はあるが、内部環境の改善が引き続き相場の支えとなろう。


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