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2020/08/25 09:02

買い先行か、内外の経済回復に期待感 無料記事

◆25日の香港マーケットは、内外の経済回復期待で買われる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定している。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高とそろって3日続伸した。NYダウは新型コロナウイルス流行で相場が急落する前の2月21日以来、約半年ぶりの高値水準を回復。ナスダック指数は史上最高値を連日で更新した。新型コロナ感染症の脅威がやや薄らぐなか、早期の経済正常化が期待される。米食品医薬品局(FDA)は23日、新型コロナ感染症から回復した人の血漿を投与する治療法を特別に認可すると発表した。また、トランプ米政権は英国で開発中のコロナワクチンについて、通常のプロセスを迂回し、緊急使用認可を検討中とも伝わっている。
 一方、24日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.2%高と続伸。中国経済の回復期待が強まった。国営ラジオは23日、李克強首相が今年の経済成長率について、「新型コロナ禍のなかにあっても、プラス成長する可能性がある」との認識を示したと伝えた。中国の四半期GDP成長率は、1〜3月にマイナス6.8%と予想以上に悪化したものの、4〜6月にプラス3.2%と予想以上に持ち直している。
 ただ、主力銘柄の上値は重い。深セン「創業板」には本日18銘柄が上場し、規制緩和で値幅制限も拡大される。投資家の関心が新興銘柄に移ったとの見方もあった。創業板指数は2.0%高と急伸している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として買いが先行しそうだ。上述したように、米中の経済回復期待が投資家心理を上向かせよう。また、米中関係を巡るネガティブニュースがひとまず下火になっていることも買い安心感につながりそうだ。
 香港で主要企業の決算報告が佳境に入るなか、引き続き業績動向に注目が集まろう。本日は、世茂集団HD(813/HK)や中国太平保険HD(966/HK)、TCL電子HD(1070/HK)、華潤燃気HD(1193/HK)、新華人寿保険(1336/HK)、江西カン鋒リ業(1772/HK)、招金鉱業(1818/HK)、融創中国HD(1918/HK)、碧桂園HD(2007/HK)、安踏体育用品(2020/HK)、申洲国際集団HD(2313/HK)などが中間決算を発表する。
 昨日引け後以降に発表された主力企業の決算では、中信証券(CITICセキュリティーズ:6030/HK)が39%増益、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が58%増益などとなっている。


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