2025/05/12 08:40 NEW!!
しっかりか、米中協議が進展 
◆週明け12日の香港マーケットは、米中協議の進展でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。貿易問題を巡る米中の閣僚級協議は日本時間12日未明に終了し、その後、ベッセント米財務長官は「確かな進展があった」と発表した。詳細については12日、共同声明で明らかにされる見通しだ。
9日の米株市場は、米中協議を前に様子見ムードが漂い、主要指標のNYダウが前日比0.3%安と3日ぶりに反落。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は3日続伸したが、上げ幅は0.78ポイントとわずかだった。ただ、日本時間12日朝方は、米株先物が上昇して推移している。9日の商品相場は、WTI原油先物が1.9%高と続伸し、NY金先物は1.1%高と3日ぶりに反発した。
一方、内部環境に目立った変化はない。中国の政策に対する期待感が持続している。金融当局は7日、10項目で構成される金融政策パッケージを実施すると発表し、政策金利とリバースレポ金利の引き下げなどを明らかにした。不動産市場と株式市場の安定化に向け、一連の措置を実施することも公表されている。なお、10日に公表された4月の中国物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.1%(予想に一致)、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.7%(予想はマイナス2.8%)という結果だった。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米中協議の進展が支援材料だ。中国経済対策に対する期待感も引き続き支えとなろう。ただ、米中通商協議は端緒についただけとの見方もあり、上値は限定される可能性もありそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。貿易問題を巡る米中の閣僚級協議は日本時間12日未明に終了し、その後、ベッセント米財務長官は「確かな進展があった」と発表した。詳細については12日、共同声明で明らかにされる見通しだ。
9日の米株市場は、米中協議を前に様子見ムードが漂い、主要指標のNYダウが前日比0.3%安と3日ぶりに反落。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は3日続伸したが、上げ幅は0.78ポイントとわずかだった。ただ、日本時間12日朝方は、米株先物が上昇して推移している。9日の商品相場は、WTI原油先物が1.9%高と続伸し、NY金先物は1.1%高と3日ぶりに反発した。
一方、内部環境に目立った変化はない。中国の政策に対する期待感が持続している。金融当局は7日、10項目で構成される金融政策パッケージを実施すると発表し、政策金利とリバースレポ金利の引き下げなどを明らかにした。不動産市場と株式市場の安定化に向け、一連の措置を実施することも公表されている。なお、10日に公表された4月の中国物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.1%(予想に一致)、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.7%(予想はマイナス2.8%)という結果だった。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米中協議の進展が支援材料だ。中国経済対策に対する期待感も引き続き支えとなろう。ただ、米中通商協議は端緒についただけとの見方もあり、上値は限定される可能性もありそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。