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2025/10/15 16:24 NEW!!

中国大引:上海総合1.2%高で4日ぶり反発、自動車株に買い 無料記事

 15日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比46.98ポイント(1.22%)高の3912.21ポイントと4日ぶりに反発した。
 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。当局は消費支援策を強まるとの見方が広がっている。中国経済の輸出依存が指摘される中、李強首相は14日、国内の消費促進を改めて呼びかけた。中国共産党は今月20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大に向けた対策が打ち出されると期待されている。米中対立の警戒感で、朝方は弱含む場面がみられたものの、指数は徐々に上げ幅を拡大した。
 一方、寄り付き直後に公表された9月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.3%と下落率は前月実績(マイナス0.4%)を下回り、生産者物価指数(PPI)もマイナス2.3%と下落率は前月実績(マイナス2.9%)を下回った。依然としてデフレ基調が続いているが、嫌気する売りは限定されている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、自動車の上げが目立つ。広州汽車集団(601238/SH)が7.4%高、重慶千里科技(601777/SH)が5.6%高、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.0%高、北汽福田汽車(600166/SH)が2.9%高、東風汽車(600006/SH)が2.6%高で引けた。
 ハイテク株も高い。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が6.1%、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が4.8%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.6%、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が4.0%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)と携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)がそろって3.1%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.8%ずつ上昇した。
 消費関連株も物色される。化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が6.5%高、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が3.7%高、雑貨卸売の浙江中国小商品城集団(600415/SH)が3.0%高、スーパーの永輝超市(601933/SH)が2.7%高、酒造の今世縁酒業(603369/SH)が2.2%高、家具の亜振家居(603389/SH)が2.0%高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.5%高で取引を終えた。金融株、医薬株、素材株、不動産株なども買われている。
 半面、海運株はさえない。寧波海運(600798/SH)が6.9%、寧波遠洋(601022/SH)が4.5%、招商局能源運輸(601872/SH)が3.4%、中遠海運HD(601919/SH)が0.9%ずつ下落した。エネルギー株、軍需産業株、通信株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.29ポイント(1.26%)高の263.97ポイント、深センB株指数が11.77ポイント(0.87%)高の1358.42ポイントで終了した。



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