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2025/10/09 17:38

香港大引:ハンセン0.3%安で4日続落、半導体・医薬に売り 無料記事

 9日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比76.87ポイント(0.29%)安の26752.59ポイントと4日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は6.26ポイント(0.07%)高の9530.13ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は3868億1830万香港ドル(約7兆6087億円)に拡大している(8日は1738億330万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの不安や、中国の指標発表などが気がかり材料だ。中国では来週にかけ、9月の重要経済指標の発表が相次ぐ。13日に貿易統計、15日に物価統計、金融統計も15日までに予定されている。ただ、下値は限定的。米ハイテク株高や、中国の政策に対する期待感が相場を支えている。ハンセン指数などもプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬・医療の下げが目立つ。中国生物製薬(1177/HK)が7.5%安、翰森製薬集団(3692/HK)が6.5%安、京東健康(6618/HK)が4.5%安、阿里健康(241/HK)が3.8%安で引けた。
 半導体セクターも安い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.7%、華虹半導体(1347/HK)が6.4%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.8%ずつ下落した。前場はしっかりだったが、終盤に入り下げが加速している。
 自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が2.6%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.1%安、東風汽車集団(489/HK)が1.6%安、小鵬汽車(9868/HK)が1.4%安で取引を終えた。
 半面、ゼネコンや鉄道、素材などインフラ関連は物色される。中国中鉄(390/HK)が10.1%高、中国鉄建(1186/HK)が3.9%高、中国交通建設(1800/HK)が2.5%高、中国中車(1766/HK)が5.2%高、株洲中車時代電気(3898/HK)が4.7%高、中国鉄路通信信号(3969/HK)が2.9%高、華新水泥(6655/HK)が6.8%高、中国西部水泥(2233/HK)が6.0%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が4.3%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.4%高、江西銅業(358/HK)が8.2%高、中国アルミ(2600/HK)が5.5%高で引けた。
 他の個別株動向では、香港大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が25.9%高の149.80香港ドルと急伸。親会社のHSBC(5/HK)による非公開化計画が材料視されている。両社が9日発表したところによると、HSBCは全額出資子会社を通じ、1株当たり155.00香港ドルでハンセン銀行株のTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格にサヤ寄せした格好だ。ただ、HSBC株は6.0%安とさえない。ハンセン銀行は業績が悪化しているため、完全子会社化が重荷になるとの見方が広がっている。
 一方、大型連休(1〜8日)明けの本土マーケットは、休日を挟んで3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.32%高の3933.97ポイントで取引を終了した。産金・非鉄が高い。インフラ関連、ハイテク、エネルギー、公益、建材・鉄鋼、金融の一角なども買われた。半面、不動産は安い。消費関連、自動車、医薬も売られた。


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