2025/10/10 17:34
香港大引:ハンセン1.7%安で5日続落、半導体やリチウムに売り 
10日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比462.27ポイント(1.73%)安の26290.32ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が171.81ポイント(1.80%)安の9358.32ポイントと反落した。売買代金は3337億3670万香港ドル(約6兆5579億円)となっている(9日は3868億1830万香港ドル)。
内外環境の不透明感が重しとなる流れ。米国では10月1日に新会計年度が始まったが、つなぎ予算案が依然成立せず、米政府機関の一部閉鎖は続いたままだ。実体経済に対する影響が不安視されている。内部的には、中国指標の発表が気がかりだ。来週は9月の重要経済指標の発表が相次ぐ。13日に貿易統計、15日に物価統計、金融統計も15日までに予定されている。そのほか、米中協議の先行きも不安視。トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席が今月末、韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で対面で会談する見通しだが、ここにきて両国の応酬が激しくなっている。終盤にかけて指数は下げ足を速めた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が7.6%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.1%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が6.9%安と下げが目立った。
セクター別では、半導体が安い。SMICのほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.0%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.0%、華虹半導体(1347/HK)が4.0%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は3.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
リチウム関連の銘柄も急落。江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が10.8%安、天斉リ業(9696/HK)が9.9%安、中創新航科技(CALB:3931/HK)が9.7%安、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が7.2%安と値を下げた。中国の商務部と海関総署(税関)は9日、一部のリチウムイオン電池(LIB)の輸出を規制すると発表。海外販売に影響が及ぶと懸念されている。
自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が5.1%安、小鵬汽車(9868/HK)が4.2%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.1%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.5%安で引けた。
半面、農業セクターは物色される。肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が9.8%、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が4.3%、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が3.1%、カリウム肥料会社大手の米高集団HD(9879/HK)が1.9%、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が1.7%ずつ上昇した。
本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.94%安の3897.03ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。産金・非鉄、医薬、発電設備、空運、自動車、通信なども売られた。半面、金融は高い。エネルギー、公益、不動産、消費、海運も買われた。
内外環境の不透明感が重しとなる流れ。米国では10月1日に新会計年度が始まったが、つなぎ予算案が依然成立せず、米政府機関の一部閉鎖は続いたままだ。実体経済に対する影響が不安視されている。内部的には、中国指標の発表が気がかりだ。来週は9月の重要経済指標の発表が相次ぐ。13日に貿易統計、15日に物価統計、金融統計も15日までに予定されている。そのほか、米中協議の先行きも不安視。トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席が今月末、韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で対面で会談する見通しだが、ここにきて両国の応酬が激しくなっている。終盤にかけて指数は下げ足を速めた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が7.6%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.1%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が6.9%安と下げが目立った。
セクター別では、半導体が安い。SMICのほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.0%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.0%、華虹半導体(1347/HK)が4.0%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は3.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
リチウム関連の銘柄も急落。江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が10.8%安、天斉リ業(9696/HK)が9.9%安、中創新航科技(CALB:3931/HK)が9.7%安、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が7.2%安と値を下げた。中国の商務部と海関総署(税関)は9日、一部のリチウムイオン電池(LIB)の輸出を規制すると発表。海外販売に影響が及ぶと懸念されている。
自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が5.1%安、小鵬汽車(9868/HK)が4.2%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.1%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.5%安で引けた。
半面、農業セクターは物色される。肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が9.8%、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が4.3%、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が3.1%、カリウム肥料会社大手の米高集団HD(9879/HK)が1.9%、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が1.7%ずつ上昇した。
本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.94%安の3897.03ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。産金・非鉄、医薬、発電設備、空運、自動車、通信なども売られた。半面、金融は高い。エネルギー、公益、不動産、消費、海運も買われた。