2025/10/21 08:53 NEW!!
買い先行か、米中対立の緩和期待が追い風 
◆21日の香港マーケットは、米中の緊張緩和期待でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。通商問題で応酬を続けている米中関係に関し、緩和に向かうとの期待が広がっている。トランプ米大統領は20日、中国との関係が良好だとしたうえで、10月末に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談で貿易協定を締結できると楽観的な見方を示した。また、中国に招待されたとして、来年の早い時期に訪中する考えも述べている。それより先、ベッセント米財務長官は17日、近くマレーシアで中国の何立峰・副首相と対面で会談するとSNSに投稿した。
20日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高とそろって続伸した。米中対立の警戒感が薄れたことや、米政府機関の一部閉鎖が近く解除されるとの見通しが支援材料となっている。国家経済会議(NEC)のハセット委員長は20日、政府機関閉鎖は今週中に終了するとの見解を明らかにした。個別ではアップル株が3.9%上昇し上場来高値を更新。9月に新発売した「iPhone17」シリーズの販売が好調だと伝わった。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)が2.4%高と3日ぶりに反発している。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が5.1%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が4.6%高、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が4.3%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)が3.8%高と上げが目立った。
内部環境も悪くない。中国経済の鈍化懸念がくすぶる中、当局は追加の経済対策を打ち出すとの思惑が高まっている。前日公表された中国の7〜9月期GDP成長率は前年同期比4.8%増と市場予想(4.7%)をやや上回ったが、前四半期(4〜6月)の実績(5.2%)を下回り1年ぶりの低い伸びにとどまった。中国共産党は20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。通商問題を巡る米中対立の緩和期待が支えだ。アップル株は最高値を更新する中、中国株マーケットでも関連銘柄を物色する動きがみられよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。通商問題で応酬を続けている米中関係に関し、緩和に向かうとの期待が広がっている。トランプ米大統領は20日、中国との関係が良好だとしたうえで、10月末に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談で貿易協定を締結できると楽観的な見方を示した。また、中国に招待されたとして、来年の早い時期に訪中する考えも述べている。それより先、ベッセント米財務長官は17日、近くマレーシアで中国の何立峰・副首相と対面で会談するとSNSに投稿した。
20日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高とそろって続伸した。米中対立の警戒感が薄れたことや、米政府機関の一部閉鎖が近く解除されるとの見通しが支援材料となっている。国家経済会議(NEC)のハセット委員長は20日、政府機関閉鎖は今週中に終了するとの見解を明らかにした。個別ではアップル株が3.9%上昇し上場来高値を更新。9月に新発売した「iPhone17」シリーズの販売が好調だと伝わった。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)が2.4%高と3日ぶりに反発している。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が5.1%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が4.6%高、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が4.3%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)が3.8%高と上げが目立った。
内部環境も悪くない。中国経済の鈍化懸念がくすぶる中、当局は追加の経済対策を打ち出すとの思惑が高まっている。前日公表された中国の7〜9月期GDP成長率は前年同期比4.8%増と市場予想(4.7%)をやや上回ったが、前四半期(4〜6月)の実績(5.2%)を下回り1年ぶりの低い伸びにとどまった。中国共産党は20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。通商問題を巡る米中対立の緩和期待が支えだ。アップル株は最高値を更新する中、中国株マーケットでも関連銘柄を物色する動きがみられよう。
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