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2025/11/20 16:23

中国大引:上海総合0.4%安で反落、不動産・銀行は逆行高 無料記事

 20日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比15.69ポイント(0.40%)安の3931.05ポイントと反落した。約1カ月ぶりの安値水準を付けている。
 投資家の慎重スタンスが再び強まる流れ。米追加利下げの期待が後退し、中国の金融緩和も先送りされると懸念されている。米連邦準備理事会(FRB)が19日公開した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(10月開催分)によって、大半のメンバーは次回会合(12月)での金利据え置きが適切と判断していたことが判明した。米金利上昇に伴う米ドル高を背景に、人民元の先安感が強まったこともマイナス。中国本土からの資金流出も警戒された。中国人民銀行(中央銀行)は20日、人民元の対米ドル基準値を3日連続で元安方向に設定している。
 ただ、下値は限定的。中国当局の不動産市場支援スタンスなどを支えに、指数は高く推移する場面もみられた。香港メディアが20日報じたところによると、広東省仏山市の住宅都市農村建設管理局など8部門はこのほど、不動産市場に関する12項目の新措置を発表した。一連の措置を通じ、住宅市況の改善を図る狙い。また、外電は同日、中国の住宅関連当局は、不動産ローン補助金支給など新たな不動産市場支援の政策パッケージを検討中だと伝えている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、自動車株の下げが目立つ。東風汽車(600006/SH)が2.8%安、賽力斯集団(601127/SH)が2.5%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.1%安、広州汽車集団(601238/SH)が1.9%安、遼寧曙光汽車集団(600303/SH)が1.6%安で引けた。
 半導体株もさえない。LED・電子部品メーカーの聯創光電科技(600363/SH)が3.0%安、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が2.9%安、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が2.6%安、アナログ半導体チップの中電科芯片技術(600877/SH)が1.8%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が1.7%安と値を下げた。
 軍需産業株も安い。弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が5.7%、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が3.9%、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が2.5%、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が1.9%ずつ下落した。資源・素材株、消費関連株、医薬株なども売られている。
 半面、不動産株は高い。新城控股集団(601155/SH)が7.2%、金地集団(600383/SH)が2.4%、信達地産(600657/SH)が1.9%、保利発展控股集団(600048/SH)が1.7%ずつ上昇した。
 銀行株もしっかり。中国銀行(601988/SH)が4.0%高、中国建設銀行(601939/SH)が3.2%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が3.1%高、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.2%高で取引を終えた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.27ポイント(0.50%)安の253.93ポイント、深センB株指数が1.05ポイント(0.08%)高の1302.96ポイントで終了した。



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