2025/09/08 17:35 NEW!!
香港大引:ハンセン0.9%高で続伸、中国不動産セクターに買い 
週明け8日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比215.93ポイント(0.85%)高の25633.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.44ポイント(0.71%)高の9121.66ポイントと続伸した。売買代金は2860億4320万香港ドル(約5兆4348億円)となっている(5日は2999億4540万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国メディアは5日付で「中国政府は近く、サービス消費の拡大に向けた新措置を発表する」などと報じた。そのほか、中国の地方政府はこのところ、独自の消費刺激策を相次いで導入している。また、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議が8〜12日に北京で開催されると伝わる中、追加の経済対策が打ち出されるとの観測も広がった。
ただ、上値は限定的。米中の景気減速が警戒されている。米労働省が6日発表した8月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比2万2000人増にとどまり、市場予想(7万5000人増)を大幅に下回った。本日の取引時間中に公表された8月の中国貿易統計では、米ドル建て輸出入の伸びが予想以上に前月から縮小している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が4.2%高、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が6.8%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高と上げが目立っている。そのほか、本日付でハンセン指数に新規採用された銘柄の値動きは、京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が3.4%高、中国電信(728/HK)が0.7%高、泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ:9992/HK)が7.1%安。ハンセン指数の構成銘柄は85→88に増加した。
セクター別では、中国の不動産が高い。合景泰富地産HD(1813/HK)が6.9%、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%、遠洋集団HD(3377/HK)が5.9%、旭輝(884/HK)が4.1%ずつ下落した。政策支援の動きが材料視される。北京市、上海市に続き、深セン市も5日夜、住宅購入制限エリアの縮小など一連の措置を発表。一部の中国メディアは、今回の深セン市の緩和は市場予想を上回る内容で、北京、上海の両都市を上回ると報じた。
消費セクターの一角も物色される。テレビ(TV)の創維集団(751/HK)が34.4%高、食肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が8.7%高、マルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)が3.9%高、レストランの九毛九国際HD(9922/HK)が3.4%高、日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)が3.1%高、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が1.6%高で引けた。
半面、非鉄セクターはさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.9%、江西銅業(358/HK)が1.5%、中国宏橋集団(1378/HK)と中国アルミ(2600/HK)がそろって1.4%ずつ下落した。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.38%高の3826.84ポイントで取引を終了した。消費関連が高い。医薬、発電、インフラ関連、自動車、資源・素材、運輸、不動産なども買われた。半面、金融は安い。ハイテクの一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国メディアは5日付で「中国政府は近く、サービス消費の拡大に向けた新措置を発表する」などと報じた。そのほか、中国の地方政府はこのところ、独自の消費刺激策を相次いで導入している。また、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議が8〜12日に北京で開催されると伝わる中、追加の経済対策が打ち出されるとの観測も広がった。
ただ、上値は限定的。米中の景気減速が警戒されている。米労働省が6日発表した8月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比2万2000人増にとどまり、市場予想(7万5000人増)を大幅に下回った。本日の取引時間中に公表された8月の中国貿易統計では、米ドル建て輸出入の伸びが予想以上に前月から縮小している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が4.2%高、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が6.8%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高と上げが目立っている。そのほか、本日付でハンセン指数に新規採用された銘柄の値動きは、京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が3.4%高、中国電信(728/HK)が0.7%高、泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ:9992/HK)が7.1%安。ハンセン指数の構成銘柄は85→88に増加した。
セクター別では、中国の不動産が高い。合景泰富地産HD(1813/HK)が6.9%、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%、遠洋集団HD(3377/HK)が5.9%、旭輝(884/HK)が4.1%ずつ下落した。政策支援の動きが材料視される。北京市、上海市に続き、深セン市も5日夜、住宅購入制限エリアの縮小など一連の措置を発表。一部の中国メディアは、今回の深セン市の緩和は市場予想を上回る内容で、北京、上海の両都市を上回ると報じた。
消費セクターの一角も物色される。テレビ(TV)の創維集団(751/HK)が34.4%高、食肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が8.7%高、マルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)が3.9%高、レストランの九毛九国際HD(9922/HK)が3.4%高、日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)が3.1%高、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が1.6%高で引けた。
半面、非鉄セクターはさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.9%、江西銅業(358/HK)が1.5%、中国宏橋集団(1378/HK)と中国アルミ(2600/HK)がそろって1.4%ずつ下落した。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.38%高の3826.84ポイントで取引を終了した。消費関連が高い。医薬、発電、インフラ関連、自動車、資源・素材、運輸、不動産なども買われた。半面、金融は安い。ハイテクの一角も売られた。
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