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2025/10/20 16:33 NEW!!

中国大引:上海総合0.6%高で反発、ハイテク株に買い 無料記事

 週明け20日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比24.14ポイント(0.63%)高の3863.89ポイントと反発した。
 米中対立の緩和期待が買い安心感を誘う流れ。米中は首脳会談に向け通商上の規制で応酬し、駆け引きが続いているが、関係改善に向けた動きも見え始めている。トランプ米大統領は17日、米メディアのインタビューで、中国に対する100%の追加関税は持続可能でないと明言し、10月末に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談を行うと改めて表明した。中国の政策に対する期待感も支え。中国共産党は20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。
 一方、取引時間中に公表された中国指標では、注目の7〜9月期GDP成長率が前年同期比4.8%増と市場予想(4.7%)をやや上回ったが、前四半期(4〜6月)の実績(5.2%)を下回った。そのほか、9月の鉱工業生産は大幅に上振れたものの、小売売上高は前月実績を下回り、1〜9月の都市部・固定資産投資は予想に反し縮小。1〜9月の不動産開発投資は13.9%減と縮小傾向が続いた。中国経済の鈍化懸念はくすぶるものの、当局は今年の成長率目標「5.0%前後」を達成させるため、追加の経済対策を打ち出すとの見方も根強く、嫌気する売りは限定されている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が8.7%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.5%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.4%高、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が2.8%高で引けた。
 エネルギー株もしっかり。中国中煤能源(601898/SH)と洲際油気(600759/SH)がそろって3.0%、中国石油天然気(601857/SH)が2.5%、陝西煤業(601225/SH)と中国海洋石油(600938/SH)がそろって2.0%ずつ上昇した。不動産株、インフラ関連株、消費関連株、医薬株、金融株、自動車株、空運株、不動産株なども買われている。
 半面、産金やレアアース・非鉄の銘柄はさえない。赤峰黄金(600988/SH)が6.8%、山東黄金(600547/SH)が6.3%、中金黄金(600489/SH)が5.3%、広晟有色金属(600259/SH)が3.7%、北方希土(集団)高科技(600111/SH)が1.5%、中国アルミ(601600/SH)が1.2%ずつ下落した。公益株、通信株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.05ポイント(0.02%)安の259.91ポイント、深センB株指数が3.62ポイント(0.27%)高の1341.54ポイントで終了した。


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