2025/10/22 13:34 NEW!!
香港前場:ハンセン1.3%安で反落、上海総合は0.4%下落 
22日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.98ポイント(1.27%)安の25697.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が128.34ポイント(1.38%)安の9174.32ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1281億4170万香港ドルに縮小している(21日前場は1506億9900万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。トランプ米大統領の発言を受け、米中関係の改善期待がやや後退した。トランプ氏は21日、中国の習近平・国家主席との関係は良好で、次回会談で良いディール(通商取引)が結べる見通しと述べながらも、中国との貿易関係は不公平だったと強調。予定している首脳会談が実現しない可能性にも言及している。前日までは、通商問題で応酬を続けている米中関係が緩和に向かうとの見方が優勢だっただけに、水を差された格好だ。
もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が相場を下支えしている。来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について中国共産党が議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は20日にスタートし、あす23日に終了する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。また、一部の市場関係者は、年末までに預金準備率と政策金利が引き下げられると予測した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が5.2%安、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)と医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)がそろって4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、金鉱が安い。山東黄金鉱業(1787/HK)が3.8%、招金鉱業(1818/HK)が3.7%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.6%、霊宝黄金(3330/HK)が3.5%ずつ下落した。金相場の急落が逆風。昨夜のNY市場では、金先物が前日比で5.7%下落し、一日での下げ率は過去最大規模を記録した。
医薬セクターも売られる。石薬集団のほか、百済神州(6160/HK)と泰生物製薬(6978/HK)がそろって3.6%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.5%安で引けた。
自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が2.7%安、小鵬汽車(9868/HK)が2.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%安、理想汽車(2015/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が5.1%、碧桂園HD(2007/HK)が1.8%、融創中国HD(1918/HK)が1.3%、深センHD(604/HK)が1.2%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、キャラクター商品「ラブブ」が世界的な人気を集めているフィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が4.2%高。販売好調が手がかりだ。2025年第3四半期(7〜9月)の売上高が前年同期比で245〜250%増加したと報告。うち中国本土が185〜190%増、海外が365〜370%増といずれも高い伸びを示している。
本土マーケットも3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の3899.05ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。素材、インフラ関連、医薬、自動車なども売られた。半面、不動産は高い。銀行、エネルギーも買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。トランプ米大統領の発言を受け、米中関係の改善期待がやや後退した。トランプ氏は21日、中国の習近平・国家主席との関係は良好で、次回会談で良いディール(通商取引)が結べる見通しと述べながらも、中国との貿易関係は不公平だったと強調。予定している首脳会談が実現しない可能性にも言及している。前日までは、通商問題で応酬を続けている米中関係が緩和に向かうとの見方が優勢だっただけに、水を差された格好だ。
もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が相場を下支えしている。来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について中国共産党が議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は20日にスタートし、あす23日に終了する予定。内需拡大などが主要テーマになるとみられている。また、一部の市場関係者は、年末までに預金準備率と政策金利が引き下げられると予測した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が5.2%安、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)と医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)がそろって4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、金鉱が安い。山東黄金鉱業(1787/HK)が3.8%、招金鉱業(1818/HK)が3.7%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.6%、霊宝黄金(3330/HK)が3.5%ずつ下落した。金相場の急落が逆風。昨夜のNY市場では、金先物が前日比で5.7%下落し、一日での下げ率は過去最大規模を記録した。
医薬セクターも売られる。石薬集団のほか、百済神州(6160/HK)と泰生物製薬(6978/HK)がそろって3.6%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.5%安で引けた。
自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が2.7%安、小鵬汽車(9868/HK)が2.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%安、理想汽車(2015/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が5.1%、碧桂園HD(2007/HK)が1.8%、融創中国HD(1918/HK)が1.3%、深センHD(604/HK)が1.2%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、キャラクター商品「ラブブ」が世界的な人気を集めているフィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が4.2%高。販売好調が手がかりだ。2025年第3四半期(7〜9月)の売上高が前年同期比で245〜250%増加したと報告。うち中国本土が185〜190%増、海外が365〜370%増といずれも高い伸びを示している。
本土マーケットも3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の3899.05ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。素材、インフラ関連、医薬、自動車なども売られた。半面、不動産は高い。銀行、エネルギーも買われた。
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