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2025/10/16 17:36 NEW!!

香港大引:ハンセン0.1%安で小反落、小米が3.6%下落 無料記事

 16日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.09ポイント(0.09%)安の25888.51ポイントと小反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は8.55ポイント(0.09%)高の9259.46ポイントと小幅に続伸した。売買代金は2754億3120万香港ドル(約5兆3543億円)に縮小している(15日は3158億1320万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米中通商対立の警戒感や、中国経済の鈍化懸念などが相場の重しとなった。中国当局がレアアース(希土類)輸出規制の強化を打ち出したことに端を発し、米国は対中圧力を強めている。トランプ米大統領は15日、米国と中国は今現在、貿易戦争の状態にあるとの認識を示した。また、前日引け後に報告された9月の中国金融統計では、人民元建て新規融資額が前月から拡大したが、市場予想にはとどかず、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を下回っている。もっとも、下値は限定的。中国共産党は来週20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する。景気対策に対する期待感が相場を下支えした。ハンセン指数もプラス圏で推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が3.6%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.8%安、香港不動産大手の恒隆地産(101/HK)が2.3%安と下げが目立った。小米に関しては、先ごろ発生した同社製EV(電気自動車)の死亡事故が改めて売り材料視されている。事故を起こした高級EV「SU7 Ultra」は人気を博し、5月下旬時点の予約販売で年間販売目標を達成した。
 セクター別では、新興EVが安い。小米集団のほか、蔚来集団(9866/HK)が9.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.9%、小鵬汽車(9868/HK)が3.5%ずつ下落した。半導体やEVの下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は1.2%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
 産金・非鉄セクターもさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が3.5%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.3%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.4%安、江西銅業(358/HK)が3.6%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.0%安で取引を終えた。
 半面、中国の金融セクターは高い。中国農業銀行(1288/HK)が3.0%、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%、中国人寿保険(2628/HK)が4.8%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.5%、華泰証券(6886/HK)が3.3%、中信証券(6030/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%高の3916.23ポイントで取引を終了した。銀行・保険が高い。エネルギー、運輸、消費関連、公益、医薬なども買われた。半面、産金・非鉄は安い。鉄鋼・建材、ハイテク、インフラ関連、自動車、不動産も売られた。




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