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2019/07/30 08:58

買い手控えか、FOMCと米中協議を見極め 無料記事

◆30日の香港マーケットは、重要イベントを前に買いが手控えられる展開か。
 外部環境に目立った材料はない。昨夜の米株市場は、全体として方向感を欠いた(主要主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と小幅続伸する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と反落)。30〜31日にかけた米中の貿易協議、31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を前に様子見ムードが強まった。FOMCでは10年ぶりに利下げが決定される見込み。トランプ米大統領はFOMCに対し「小幅な利上げでは十分でない」とツイッターで圧力をかけているものの、4〜6月期米GDP成長率が予想を上回るなど足元の経済指標が良好なこともあり、利下げ率は0.25%と小幅にとどまりそうだ。焦点は会合後の記者会見となる。今後の利下げ方針に注目が集まる状況だ。
 一方、29日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.1%安と5日ぶり小反落。米中通商協議の結果を見極めたいとするスタンスが上値を重くした。閣僚級の米中貿易交渉は、30日と31日に中国・上海で開催される。今回の協議を巡っては、合意形成は難しいとの見方が市場でも支配的だ。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は26日、米メディアのインタビューで「大きな合意は期待していない」と述べている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは内外のイベントを前に模様眺めのスタンスが強まる流れか。上述したように、米金融政策や米中貿易交渉の結果が気がかり材料となる。また、主要企業の決算発表が始まるなか、業績動向に左右される動きもありそうだ。



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