2021/04/09 09:10
底堅い展開か、米ハイテク株高が支えに
◆9日の香港マーケットは、米ハイテク株高を支えに底堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高と3日ぶりに反発した。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は0.4%上昇し、連日で史上最高値を更新している。米長期金利の低下が追い風。米10年債利回りは3月26日以来の水準に低下する中、金利高による割高感が薄れ、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が買われた。また、国際通貨基金(IMF)のパネル討論会に参加したパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が8日、「景気回復はまだ不完全」と述べたこともプラス。金融緩和策が長期化するとの観測も改めて意識された。
一方、中国国内では重要経済指標の発表が相次ぐ。本日は3月の物価統計が公表され、来週13日に同月の貿易統計、15日までに同月の金融統計、さらに16日は今年1〜3月のGDP成長率などと続く予定だ。本日朝方(日本時間10時半ごろ)に報告される物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.3%(前月はマイナス0.2%)、生産者物価指数(PPI)がプラス3.6%(同プラス1.7%)で着地すると予想されている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。昨夜のハイテク株高が好感されそうだ。ただ、中国の指標発表が来週にかけて相次ぐこともあり、積極的に上値を買い進む動きにもなりにくいだろう。米中対立の警戒感も引き続き重しだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高と3日ぶりに反発した。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は0.4%上昇し、連日で史上最高値を更新している。米長期金利の低下が追い風。米10年債利回りは3月26日以来の水準に低下する中、金利高による割高感が薄れ、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が買われた。また、国際通貨基金(IMF)のパネル討論会に参加したパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が8日、「景気回復はまだ不完全」と述べたこともプラス。金融緩和策が長期化するとの観測も改めて意識された。
一方、中国国内では重要経済指標の発表が相次ぐ。本日は3月の物価統計が公表され、来週13日に同月の貿易統計、15日までに同月の金融統計、さらに16日は今年1〜3月のGDP成長率などと続く予定だ。本日朝方(日本時間10時半ごろ)に報告される物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.3%(前月はマイナス0.2%)、生産者物価指数(PPI)がプラス3.6%(同プラス1.7%)で着地すると予想されている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。昨夜のハイテク株高が好感されそうだ。ただ、中国の指標発表が来週にかけて相次ぐこともあり、積極的に上値を買い進む動きにもなりにくいだろう。米中対立の警戒感も引き続き重しだ。
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