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2021/02/08 09:11

買い先行か、大型連休を前に上値の重さも 無料記事

◆週明け8日の香港マーケットは、買い先行しそうだが、中国の大型連休を前に上値も重くなりそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と5日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.6%高と続伸した。ナスダック指数は史上最高値を更新。また、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も0.4%高と続伸し、最高値を切り上げている。米追加経済対策の期待感が相場を押し上げた。米上下両院は今会計年度の大枠となる予算案を可決。バイデン米大統領が掲げる1兆9000億米ドル規模の追加経済対策が成立に向かって前進したと好感された。大統領は5日の演説で、追加経済対策を早期に成立させる考えを示している。また、この日公表された今年1月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を下回る4万9000人増にとどまり、前月分も大幅に下方修正された。市場では「景気刺激策の必要性が高まった」との見方が広がっている。
 非鉄や原油の市況高もプラス。先週末のロンドン金属市場(LME)では、アルミや銅など主要商品が軒並み上昇した。WTI原油先物は1.1%高と5日続伸。一時は約1年ぶりの高値を付けた。
 一方、中国国内には目立った材料がない。春節(旧正月)の大型連休を前に、相場に影響を与えるニュースフローに乏しい状況だ。春節では、本土市場が11日から17日まで休場となる(香港は11日に半日立ち会い、12〜15日が休場)。
 こうした中、本日の本土・香港マーケットは全体として上値の重い展開か。米株高や商品市況高などを好感して買い先行しそうだが、大型連休を前に積極的な売買が手控えられそうだ。


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