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2020/11/19 09:00

神経質な値動きか、米株安が重荷に 無料記事

◆19日の香港マーケットは、米株安を嫌気し神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%安とそろって続落した。景気不安が重し。新型コロナワクチン早期普及の期待感で買い先行したものの、足元ではコロナ感染拡大に歯止めがかからず、行動制限の強化による景気の落ち込みが懸念され、指数は終盤に入り失速した。ニューヨーク市長は18日、コロナ検査の陽性率が基準を上回ったとして、19日から学校閉鎖すると発表。米国内ではこのところ、行動制限を強化する州や市が相次いでいる。他方、コロナワクチンに関しては、米ファイザーが独製薬会社と共同開発するワクチン候補の最終分析を18日公表し、95%の有効性が確認できたことを明らかにした。週内にも米当局に緊急使用許可を申請する見通しという。
 一方、18日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.2%高と反発。人民元高のプラス面がクローズアップされた。中国人民銀行(中央銀行)は18日、人民元レートの対米ドル基準値を約2年5カ月ぶりの元高水準に設定(元高方向での設定は3日連続)。上海外国為替市場でも2018年6月以来の水準で推移している。通貨高を背景に、資金流入が加速すると期待された。また、中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買では、今週に入り香港経由の本土株売買が連日で買い越しとなっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国発の新規材料に乏しい中、昨夜の米株安を嫌気した売りが先行しそうだ。ただ、資金流入の期待などで、引き続き下値を拾う動きはみられよう。


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