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2020/12/18 08:51

買い先行か、米株最高値更新でリスク選好 無料記事

◆18日の香港マーケットは、米株高値更新を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高と4日続伸した。NYダウは約2週ぶりに史上最高値を更新。ナスダック指数は連日で最高値を切り上げた。追加経済対策の成立期待が盛り上がる。共和党のマコネル上院院内総務は17日、9000億米ドル規模の経済対策案について、「超党派の合意が近い」と発言した。民主党のペロシ下院議長も「合意に向かって前進している」と述べている。米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和策を長期に継続する――との観測も引き続き材料視された。
 一方、17日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.1%高と3日ぶりに反発。ロンドンや上海の商品市況高を手がかりに、資源・素材株が急伸し、相場を押し上げた。中国の景気下支え策に対する期待も根強い。中国共産党・政府は今週にも、翌年の経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」を開く見通しだ。中国メディアの報道によれば、末端消費者の購買力引き上げなどが重要テーマとなる。内需の拡大に注力していく方針だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れか。上述したように、米株の最高値更新が投資家心理を上向かせそうだ。ただ、足もとの景気不安はくすぶる状況。米国や香港では、新型コロナウイルス感染再拡大により、行動規制が強化されている。コロナ感染のニュースフローによっては、リスク回避の売りが出る恐れもあろう。


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