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2020/11/25 08:54

買い先行か、NYダウ最高値更新が刺激 無料記事

◆25日の香港マーケットは、NYダウ高値更新を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.5%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高とそろって続伸した。NYダウは30046.24ドルで取引を終え、史上初めて3万ドルの大台を突破している。米政治を巡る不透明感が後退し、投資家のリスク選好スタンスが一段と高まった。米一般調達局(GSA)は23日、バイデン次期大統領に政権移行手続きを開始する用意があると通知。トランプ現大統領も同日、政権移行に協力する考えを示した。また、新型コロナウイルスワクチンの早期普及観測も引き続き材料視される。各社が開発中のワクチンについては、良好な臨床試験の結果が相次ぐ状況。経済活動の正常化が早まると期待された。
 一方、24日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.3%安と5日ぶり反落。売り圧力が意識された。上海総合指数は前日まで4日続伸し、足元では8月に付けた年初来高値に接近していた。欧米を中心に、新型コロナウイルス感染が再拡大していることも改めて不安視されている。世界経済の鈍化が警戒された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れとなろう。上述したように、NYダウの最高値更新が投資家心理を上向かせそうだ。中国の政策に対する期待感も根強い。国民経済・社会発展の新5カ年計画(2021〜25年)スタートを間近に控え、政策で恩恵を受けやすい銘柄群の物色も強まろう。
 なお、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が昨夜公表した7〜9月期決算は予想を上回る93%増益。好感する買いが入れば、ハイテク関連全般に波及する可能性もあろう。


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